Top > Ubuntu1610OnSurfacePro4

広告

Ubuntu(Xubuntu) 16.10をMicrosoft Surface Pro 4にインストールした

単純には

に書いてある通りだけど、メモがてら記録しておこうと思う

Debianじゃないじゃんという批判は甘んじて受けます。でもDebianでもほぼ同じ手順でできるはず

準備

Surface Pro 4にはUSBポートが一つしかなく、初期段階ではタイプカバーやタッチパネルは使えないのでUSBハブとキーボート、マウス、それにもちろんインストール用のイメージが書き込まれたUSBメモリが必要。

インストール用のUSBメモリは、4GBあれば十分。
ubuntuのサイトからインストールディスクイメージ(*.iso)をダウンロードしてきて、Linuxなら「unetbootin」でUSBメモリに書き込む。
Windowsしかない場合は「Win32 Disk Imager」などで書き込む

Windowsパーティションを縮小する

UbuntuまたはDebianを入れる領域を確保する必要があるので現在のWindows領域を縮小する。

Surface Pro 4はWindows 10なので

エクスプローラ→PCを右クリック→管理→記憶域→Local Disk (C)を右クリック→ボリュームの縮小

でパーティションを縮小できる。

ただ、これだと実際に使っている容量よりも遥かに多くの容量を残さないとならない。
というのも復元をするために「復元ポイント」というのに使われているらしい。
そこで「復元ポイント」を削除すると縮小できる容量が増える。参照

縮小可能な容量よりも小さくしているのに

「十分なディスク領域がないので、この操作を完了できません」

と出る時がある。これはどうも現在動いているプログラムで使っている領域があるかららしい。
一旦再起動するとその領域が開放されるので、再起動してから再び縮小を試みる

セキュアブートを止める

  • ウインドウマーク→シフトキーを押しながらパワーの再起動をクリック
  • トラブルシューティング画面になる
  • 詳細オプション→UEFIファームウエアの設定→再起動
  • 別な画面になる
  • Security→「Secure Boot」の下にある「Change configuration」
  • Noneを選択してOK
  • NEXT
  • EXIT

これで立ち上がるとブート画面の上部に赤い鍵が外れたマークが出る

インストール

インストーラーが立ち上がるとタッチもタイプカバーも使えなくなるので、USBハブをつなげ、それにインストール用のUSBメモリとキーボード、マウスをつなげる。

上と同じように

  • シフトキーを押しながら再起動
  • トラブルシューティング画面→デバイスの使用→USBストレージ

でUSBから立ち上がる。
立ち上がらずに

premature end of file...

と出たら、インストール用のUSBメモリがちゃんとできていない可能性があるので、再度書き込んでやってみる

後は普通のインストールと同じステップ

インストールが終わるとすでにデュアルブート状態になっている。
grubのブート画面ではタイプカバーが機能する。ubuntuが立ち上がると使えなくなる。

インストール後

ただ、Ubntu (Debian)をインストールしただけではタイプカバーも使えないし、ペンもタッチも機能しない。

対応カーネルのインストール

https://github.com/jimdigriz/debian-mssp4 にしたがってカーネルを作れば良いのだろうけど、gitでcloneする段階でめちゃくちゃ時間がかかるので断念。
先達が作ってくれたカーネルを使う。

ここからは https://www.reddit.com/r/SurfaceLinux/comments/4t64zt/getting_the_sp4_running_with_ubuntu_1604/ を参照していく。
6b)にあるように https://drive.google.com/drive/folders/0Bw1woTKAWzFAb0hkaUtDUVVoQVU からコンパイル済みのカーネルパッケージを取ってきてインストールする。

  • sudo dpkg -i './linux-headers-4.9.0-rc8-mssp4+_4.9.0-rc8-mssp4+-10.00.Custom_amd64.deb'
  • sudo dpkg -i './linux-image-4.9.0-rc8-mssp4+_4.9.0-rc8-mssp4+-10.00.Custom_amd64.deb'

パッケージ名は多少違う。
このカーネルをインストールするとタイプカバーが機能するようになるのでかなり便利。もうUSBハブを使ってキーボードとマウスをつなげる必要はなくなる。

カーネルのバージョンが4.9なのでしばらく使えそう(2017.2.28現在)

ペンやタッチが使えるようにする

Windowsから拝借してくる。
Windowsパーティションをマウントしてそこから取ってこいって書いてあるけど、うまくマウントできなかったので、一旦Windowsを立ち上げてそこから取ってくる
C:\Windows\INF\PreciseTouch\Intel\にあるファイルをすべてUSBメモリなどにコピーする。
Ubuntuに戻って

sudo mkdir -p /lib/firmware/intel/ipts/

できた「/lib/firmware/intel/ipts/」に先ほどのWindowsファイルをコピー
作業ディレクトリを移る

cd /lib/firmware/intel/ipts/

シンボリックリンクを作る

sudo ln -s iaPreciseTouchDescriptor.bin /lib/firmware/intel/ipts/intel_desc.bin
sudo ln -s SurfaceTouchServicingDescriptorMSHW0078.bin /lib/firmware/intel/ipts/vendor_desc.bin
sudo ln -s SurfaceTouchServicingKernelSKLMSHW0078.bin /lib/firmware/intel/ipts/vendor_kernel.bin
sudo ln -s SurfaceTouchServicingSFTConfigMSHW0078.bin /lib/firmware/intel/ipts/config.bin

これは入れなくても動くみたいだけど一応入れた

sudo wget -O /lib/firmware/intel/ipts/ipts_fw_config.bin https://github.com/ipts-linux-org/ipts-linux-new/raw/master/firmware/intel/ipts/ipts_fw_config.bin

これで再起動するとペンもタッチパネルも使える。

感想

タイプカバーが使えるだけで十分な感じもする。
ペンはBluetoothを設定しなくても使えた。Bluetoothはノックスイッチの機能だけなのかも
ペンが使えることで手書き入力ができるようになるのはかなり便利!!PDFにコメントを入れまくれる!

Windowsに比べバッテリーの消費が多いように思う。電源管理がうまく行って居ないのかも。この辺はもうすこし設定し直す必要がある。

あと画面の向きに応じて画面も回転するほうがいいなあ

リンク


広告

リロード   差分   ホーム 一覧 検索 最終更新 バックアップ リンク元   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: Thu, 16 Mar 2017 22:55:29 JST (2568d)