Top > blog > 2015-05-08

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OWONのPC Oscilloscope - その3

前の記事でVDSシリーズはSCPIに対応していると書いたがこれに関しても十分な情報がない。

コマンドリストはあるのだけれど、SCPIモードへの入り方がわからない。
OWONのサイトで手に入るSDSシリーズのSCPIのマニュアル(SDS Series Oscilloscopes SCPI Protocol.pdf)には

:SDSLSCPI#

を送ってSCPIモードに入れば

:SCPION

を返すと書いてあるが、VDSのSCPIのマニュアル(VDS Series SCPI Protocol V1.3.pdf)にはそういった記述がない。

試しに「:SDSLSCPI#」を送っても返事はない。

ちなみに前の記事のリバースエンジニアリングの結果判明した「:SDSLVER#」を送るとちゃんとバージョンを返してくるので通信の仕方が間違っているわけではないと思う。

VDSのSCPIのマニュアルには
After opening the pc software, SCPI protocol server is automatically activated. A client is provided in the sample Application, which can communicate with devices by sending SCPI commands to device and receiving feedback or data from device.
と書いてあるのだけれど、まず「the sample Application」が何なのか分からない。そういうサンプルのプログラムがあるのかと思って探したが見つからなかった。 また、最初の文にあるようにPCのソフトを立ち上げたらSCPIプロトコルが使えるのかと思っていろいろやってみたがうまく行かない。

SCPIならコマンドリファレンスもあるので使えるようになれば楽なのだけれど、上のようにそもそもの始め方が分からない。
おそらく専用のSCPIモードに入るためのコマンドがあるのだと思う。 さらにUSB TMCかもと思って「python-usbtmc」をインストールして試してみたがダメだった。
ちなみにpython-usbtmcpyusbのver. 1以上が必要だけれど、DebianのunstableもUbuntuの15.04もpyusbのバージョンは0.4なのでこのままでは使えない。
Debianの場合はExperimentalのものがver. 1以上なのでそれを使う

Category: [OWON] - 22:24:37


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Last-modified: Fri, 08 May 2015 22:24:37 JST (3268d)